(株)ジュピターテレコム

「ZAQメッシュWi-Fi」は加入者もケーブル局も快適!

(株)ジュピターテレコム(東京・千代田区、石川雄三社長、以下J:COM)は、2020年7月1日から全国のケーブルテレビ局に向けて、メッシュWi-Fiサービス「ZAQメッシュWi-Fi」の提供を開始。コロナ禍による宅内の快適な無線環境を求める市場ニーズの高まりもあり、全国で導入が進み、提供開始から1年弱で33局(5月現在)で導入されるなど、急成長している。ここでは、同製品の特長や、導入ケーブル局からの声で、同製品が支持される理由を探った。

コンパクトでスタイリッシュなデザインも人気
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AIで常に快適な環境を提供

宅内Wi-Fiは、壁などの障害物がある場合や、広い家屋の場合、通信しにくいケースが生じる。2台以上のWi-Fi端末を用いて網目のようにインターネット網を張り巡らすメッシュWi-Fiならば、この問題もクリアできる。例えば、2階建て家屋ならば、1階のリビングに親機を設置し、子機を2階に設置すれば、家中隅々まで安定したネット環境を作り出すことができる。これまでWi-Fiルーターから離れて、ネット環境が不安定になりやすかった寝室や玄関、お風呂場などでも安定した接続が可能だ。
J:COMの「ZAQメッシュWi-Fi」は、米国Plume Design社のプラットフォームを利用したサービス。親機をケーブルモデムやONUに接続し、子機を他の部屋の電源コンセントに差し込むだけと、子機の設置場所を選ばずに家中が快適なネット環境になる。また、加入者宅への設置前にSSID等の設定をしておけば、ケーブルモデムと接続するだけで即利用できるため、ケーブル局も加入者宅への設置工事の手間が軽減される。
「ZAQメッシュWi-Fi」は2.4GHzと2つの5GHzを利用したトライバンド対応。スマートフォンやノートPC、ゲーム機など、複数デバイスの同時使用時でも各デバイスの使用バンドを自動的に振り分けすることができる。さらには、AI学習機能を有しており、AIがWi-Fi利用状況を学習・分析し、デバイスの特性、利用状況、そして周囲の環境変化に合わせて、2.4GHz帯と5GHz帯から最適な帯域に自動接続する。2.4GHz帯および5GHz帯とも共通のSSIDを使用するが、パスワード設定などは個別で行えるため、来客用のゲストパスワードの設定もできる。
また、「ZAQメッシュWi-Fi」には専用アプリ(HomePass)があり、アプリで各デバイスの通信状況を即確認できる。専用アプリから家族の通信状況が把握できるほか、過去1カ月間の利用状況までさかのぼって確認できる。さらに、子どものゲーム機のWi-Fi利用を平日の16時~18時までにといった、デバイスごとのアクセスコントロールも行え、ファミリー層から高評価を得ている。

ユーザー用管理アプリ(HomePass)。トップ画面(左)と速度測定画面
ユーザー用管理アプリ(HomePass)。トップ画面(左)と速度測定画面
加入者の利用状況も即把握!

死角なく快適なインターネット環境が簡単に構築できる「ZAQメッシュWi-Fi」だが、ケーブル局にとっても使い勝手の良いソリューションだ。
「ZAQメッシュWi-Fi」には、管理ツール「Frontline Tier1」があり、ツール上で加入者宅の通信環境を即把握可能だ。ポッド(端末)ごとにどの程度の速度が提供されているか、どのポッドに何のデバイスが何台接続されているか、別のWi-Fi電波と干渉があるかなどをケーブルテレビ社屋にいながら確認できる。通信速度の低減などのトラブルはもちろん、ポッドの設置場所を変えることでさらに良くなるなども管理ツール上で読み取れ、加入者からの問い合わせ対応はもちろん、サポート強化にもつながる。なお、管理ツールでは過去1週間までさかのぼって利用状況を確認できるという。過去まで検証できるWi-Fiソリューションは珍しく、「ZAQメッシュWi-Fi」ならではのサービスだ。
快適なインターネット環境が提供できるだけでなく、管理しやすいメリットからケーブル局での導入が急速に進み、提供開始から1年弱で33局が導入。現在のコロナ禍および本格的なIoT化の到来を考慮すると、「ZAQメッシュWi-Fi」へのニーズは今後さらに高まっていくことだろう。J:COMでもケーブル局のニーズに応えるべく、さらに積極的展開を図る計画だ。

隅々まで網羅する
隅々まで網羅する
管理ツール「Frontline Tier1」画面。ヘルスチェック画面
管理ツール「Frontline Tier1」画面。ヘルスチェック画面
管理ツール「Frontline Tier1」画面。QoE画面
管理ツール「Frontline Tier1」画面。QoE画面
日本一「ZAQメッシュWi-Fi」設置率が高いケーブルテレビ局:射水ケーブルネットワーク(株)

市販ルーターのプレゼントなどで、加入者宅内のWi-Fiニーズに応えていましたが、「繋がらない」「故障した」などのトラブルが絶えませんでした。また、弊社のサービスエリアは、二世代同居や戸建て住宅比率が圧倒的に高く、広い家が多いのが特長です。PC2台、スマートフォン4台、ゲーム機1台など、1家庭当たり6~8台のデバイスが同時利用され、快適なネット環境の構築ニーズが高まっていました。その時に、J:COMで提供していたメッシュWi-Fiサービス「ZAQメッシュWi-Fi」の存在を知り、昨年7月からサービスを開始しました。「ZAQメッシュWi-Fi」は、動画配信サービスを楽しんでいるご家庭や、「GIGAスクール構想」により、小中高生がいるご家族などからのニーズが高く、光移行(HFC→FTTH)の営業時において体感的には3割程度の確率でアップセル(TVシングル→TV+NET)に繋がっています。
FTTHによる1Gサービスを提供していますが、1Gサービス加入者には「ZAQメッシュWi-Fi」を月額110円(2台セット)という超低価格で販売しています。この価格は弊社の持ち出しがありますが、弊社はAS番号を取得しており、1ユーザー当たりの原価を低く抑えることが可能であることから、思い切った戦略価格を実現しています。新規加入のフックや1Gへのコースアップ、その他サービスとのバンドル契約によるARPU向上につながり、営業面でも非常に有益です。
加入者からの評価も高く、「1G+iCNメッシュWi-Fi」だと常時600~800Mのスピードが得られ、カスタマーセンターに喜びの声が届くほど。なお、「ZAQメッシュWi-Fi」は、管理画面「Frontline Tier1」で速度をはじめ、加入者宅の状況を常時チェックできるのも便利です。「ZAQメッシュWi-Fi」提供開始から1年弱ですが、トラブルは全くなく、外注業者へのトラブル対応費用の支払いが大幅に削減できたことも大きなプラスです。
「ZAQメッシュWi-Fi」は、大手通信キャリアにないキラー商品であり、メッシュWi-Fi無しではNET新規獲得は考えられないほど重要な存在です。結果、1Gサービス新規加入者の大半の方がメッシュWi-Fiを契約し、メッシュWi-Fiの設置率は日本一だとJ:COMより聞いています。現在弊社のインターネットエリアシェアは約36%ですが、50%までシェアを拡大したいと思います。

事業本部副本部長 営業企画部長 渡邊正樹氏(左)技術部副部長 兼 営業企画部副部長 岡田猛史氏
事業本部副本部長 営業企画部長 渡邊正樹氏(左)
技術部副部長 兼 営業企画部副部長 岡田猛史氏

多機能な点は顧客満足度を向上する武器になる:(株)キャッチネットワーク

コロナ禍の在宅勤務、オンライン授業等の増加によるインターネットの利用増加にともない、インターネットに関する問合せ数が前年比で1.5~2倍ほどに増加し、快適なインターネット環境を求める加入者も多くなっています。特に弊社では概ね全エリア(6市)でのFTTHへの移行が完了したこともあり、30Mや300Mコースから1Gや10Gコースへアップグレードされる加入者が増えています。FTTH加入者に向けてWi-Fiルーターを無料貸し出しし、快適なインターネット環境構築のサポートを進めていますが、それ以上のスペックを求める声も聞こえてきます。そこで、より良い環境を提供できるよう、複数のメッシュWi-Fi端末を比較した際、J:COMから「ZAQメッシュWi-Fi」の提案を受け、採用を決定しました。実際、昨年8月から加入者宅への設置を開始しましたが、8~9割の加入者が「速くなった」「どこでもつながる」と満足されています。
「ZAQメッシュWi-Fi」採用の決め手は、AI学習機能、自動バンドステアリング機能、アプリによる管理、そして「Frontline Tier1」によるリモート管理が可能など、多機能な点です。特に、リモート管理は他にない機能で、ケーブル局が提供する上で大きなメリットです。現在トラブルもなく、リモート対応の出番は全くありませんが、「ZAQメッシュWi-Fi」設置時にリモート管理画面からサポートしたり、最適な設置場所を提案したり、実際の速度を数値で示し、アップグレード感や改善されたことを加入者に示せるのは嬉しいポイントです。
私が属するつながり課は、アフターサポートと解約防止を目標とした部署です。大手通信事業者との競争環境を勝ち抜くカギは、顧客満足度の向上で、そのためには、訪問とリモートの両面でいかに手厚いアフターサポートが行えるかが大切です。快適な通信環境の提供とリモートによるサポートが行える「ZAQメッシュWi-Fi」は、顧客満足度を向上する武器になると思います。

つながり課 阪野暢之氏
つながり課 阪野暢之氏
お問い合わせ先(株)ジュピターテレコム 法人営業本部 ソリューション事業部 営業グループ ML_Solution_Business_eigyo@jupiter.jcom.co.jp https://www.jcom.co.jp/

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