《月刊『B-maga』2月号》極私的!!注目記事No.92~『下人の行方は誰も知らない(羅生門より)』(2020/2/20)

本メルマガは、これまでサテマガBI/月刊B-maga編集部が名刺交換をさせていただいた皆様、
また、弊社発行物をご購入いただいた皆様にお届けしています。


皆さん、こんにちは。経理・販売担当の一瀬です。

『タクシー運転手~約束は海を越えて』という映画をご存じでしょうか?
2017年の公開以来大ヒット、1,000万人の観客動員記録となった
実話に基づく韓国映画です。
私はこの映画をSNSの話題で知り、劇場ではなく自宅での鑑賞となりました。

1980年5月、韓国光州で民主化を求める学生を中心としたデモと
戒厳令下の軍との激しい衝突に発展した光州事件。
映画は、外の世界からシャットアウトされている光州に
なんとかして潜入したいドイツ人記者を、
民主化デモに否定的で、面倒なことには関わりたくないと思っている、
一人の中年タクシー運転手が送っていくハメになり・・という内容です。

そして光州で起きている光景を目の当たりにし、
タクシー運転手の内面がラストでは180度変化しています。
その様を見事に表現・演じ切っている俳優(ソン・ガンホ)に脱帽したのでした。

ソン・ガンホの演技をまた観てみたい!と思っていたところの、
先日アカデミー賞4部門を受賞した『パラサイト 半地下の家族』です。
えぇ、もちろん公開後すぐに劇場へ観に行きました。
やはりソン・ガンホ、クールでした(笑)
「生きるため」「食べるため」の計画はNO PLAN。
可笑しいような怖いような、他人事のような身につまされるような。
格差社会の不条理を、「現代版羅生門」とでもいいましょうか、
シュールでシニカルに描いています。

英米資本の入っていない純外国映画の作品賞初受賞は、
白人偏重批判を受け、アカデミー会員の変革(多様化・国際化)を推進した結果とも
言われていますが、同じアジア人として、非常に嬉しい受賞でした。
映画『パラサイト』については内容含めて、もっと書きたいことがありますが、
これから観る予定の方もいると思うので割愛させていただきます。

ということで、今月のオススメ記事ですが、福田淳氏の「考えるメディア」です。
現在のテレビ四天王に君臨するNetflixの成功の秘訣を、
「世界の空気を読んでいる」と表現しています。
柔軟で、多様性に富んだコンテンツの提供と、市場戦略的勝利がもたらしたもの・・
それは90年以上変化を嫌った「ハリウッド・アカデミー」さえも動かしたのではないでしょうか。

是非ご一読ください。


○月刊B-magaにご興味をもたれた方は、ぜひコチラをご覧ください。
http://www.satemaga.co.jp
○月刊B-magaの「チラ見」はこちらから
https://bit.ly/32aJLWx

○本メルマガは、編集部スタッフが持ち回りで、
「月刊B-maga」最新号の“気になる記事”をピックアップ。
個性豊かなスタッフたちが、それぞれの目線で「読みどころ」をご紹介しています。

○月刊B-magaを読んでいる人も、読んでいない人も、
はたまたその存在を知らない人にも興味を持っていただけるメルマガとして、
末永くご愛読いただけることを願っております。

■■■ 《「月刊B-maga」案内》 ■■■■■■■■■■■■■■
◇■■ 発行:サテマガ・ビー・アイ(株)
◇■■ 〒104-0045 東京都中央区築地2-14-1新井ビル4F
◇■■ TEL03-5565-7830
◇■■ http://www.satemaga.co.jp

※このメールマガジンがご不要の場合、お手数ですが、
info@satemaga.co.jp宛に「配信停止」とご連絡ください。
次回以降メールマガジンの配信が停止されます。
ページのトップへ戻る