《月刊『B-maga』9月号》極私的!!注目記事No.10~HDRと演出のカンケイ(2016/9/20)

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皆さま、こんにちは。
「月刊B-maga」編集部の井上です。

映像メディアに携わる小誌の読者の皆さまならば
ご存じの方が多いかと思いますが、
映画やドラマの演出において、
登場人物の心情などを表現する手法の1つとして、
“光と影”を使ったものがあります。

ポピュラーでわかりやすい手法ですが、
シチュエーションとタイミングをはかって使えば
非常に印象的な映像となり、
個人的には好きな演出法です。

光と影の演出でぱっと思い浮かぶ作品は、
西川美和監督の映画『ゆれる』(2006年)。
部屋の中、蛍光灯の下で洗濯物を畳む香川照之演じる兄と、
その部屋の外、ふすまの陰にたたずむ
オダギリジョー演じる弟が会話をするシーンは、
陰影の違いを前面に出した演出で
弟の心情を真綿で首をしめるように
じんわりと抉っていて、印象に残っています。

洋画では『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008年)。
とあるシーンで光と影のコントラストを活かしつつ
作品のテーマを暗喩しており、
こちらはとてもビビッドに、
脳内に映像を届けてくれました。
(どちらもあくまで個人の感想です)

さて、最近の映像業界で
「光と影のコントラスト」に関わる話題と言えば、
もちろんHDRです。

月刊B-maga9月号では、
世界初のHDR放送開始について、
スカパーJSATに取材した記事を掲載しています。

その中で興味深かったのは、
「撮影や演出の制限を解消できるのが、
HDR最大のメリット」だというお話。
HDRで演出上の制限がどう解消されるのかは、
ぜひ小誌でご確認ください。

HDRでは、これまで白とびや
黒つぶれしてしまっていた部分も
階調表現できるようになります。

それを活かせば、たとえば影の中にいる
2人の登場人物に対して
さらに陰影の差をつけて心情の違いを表現する……
などといった演出も、
可能になるのかもしれません。

ただ実際にやるとなると、
照明やグレーディングなどでの
細かな調整が大変そうですね……。

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