(株)インターテック

きめ細やかな情報提供を実現

徳島県名西郡石井町をサービスエリアとする石井町有線放送農業協同組合(以下石井CATV)。石井CATVは、(株)インターテックの緊急文字情報システムや情報カメラユニットを用い、2013年から行政や学校からのお知らせ、JAの市況情報、河川監視など、生活に係わるさまざまな情報を提供している。この取り組みにより、石井CATVのコミュニティチャンネルは加入者にとって欠かせないメディアとなった。

後藤田一郎氏
後藤田一郎氏
石井町有線放送農業協同組合 技術課長(後ろ中央)
ニーズが高い市況と学校情報

徳島県石井町は、徳島市のベッドタウンとして人気が高く、2年連連続で「四国で一番住みごこちがよい街ランキング」で1位に選ばれている(「いい部屋ネット 住みたい街ランキング2021」<四国版>より)。石井CATVでは、111chと112chの2つで自主放送を行い、111chでは自主制作番組を、112chでは行政情報を放送している。その石井CATVでは2013年から情報提供強化を目的に、インターテックの文字情報配信システムを導入した。「主要産業は農業のため、市況情報は欠かせません。そこで、111chでは、JA市場が開く平日には、市場価格速報をメール受信し、その情報を12時~12時30分に文字情報でお届けしています。112chでは、石井町役場からのお知らせや町内にある7つの学校(小学校5校、中学校2校)の情報などを提供しています。学校情報は、運動会などの行事、登校時間。あとは修学旅行の安否情報なども遂次アップしています。市況や学校の情報は非常にニーズが高く、とても喜ばれています。また、コロナ対策時にも活躍しました。小林智仁町長が番組出演し、ワクチン接種を呼びかけるとともに文字放送でも日々情報提供した結果、接種が進みました」。文字情報では、文字入力や放送時間の設定、画面デザインの制作などの手間がかかる。しかし、インターテックのシステムは、情報配信先を登録し、その情報配信先からのメールを受信すると、メール内の情報が設定時間に画面に映し出される。後藤田氏も「一度配信時間の設定を行えば、入力の必要もなく、毎回定刻に情報提供され、手間をかけずに正しい情報をお届けできるのが一番のメリット。修学旅行の安否情報も、『宿泊先に着きました』『夕方に学校に着きます』など、旅先からのメールの送受信だけで完結します。文字情報画面の制作もテンプレートがあり、レイアウトも簡単。マンパワーとコストの削減につながり、その分を番組制作にまわせます」と答える。「最新の『SPR-2000』を今年4月導入しましたが、1台2入力2出力に対応し、2チャンネル運営が行え、より便利になりました。文字情報を音声で伝えることもでき、“ながら視聴”でも認識してもらえます」と、効率の良さと効果の高さを語る。/p>

緊急時は自動で画面切り替え

「石井町は昔から飯尾川の氾濫による水害に悩まされています。8年前には1m以上浸水した場所もあります。そのため、住民の方々の水害への意識は高く、自宅で水位が見たいという声が上がりました」と後藤田氏。石井CATVは、このニーズに応え、町内5カ所に情報カメラを設置し、2020年4月に「LCT-1000」を導入し、飯尾川の放送を開始した。情報カメラは、飯尾川沿い2カ所と主要道路沿い2カ所、役場前の1カ所に設置。その映像を局舎まで伝送し、112chで放送する。「通常時では、道路に設置した3台の情報カメラ映像を放送しており、『道路の混雑状態がすぐわかる』『外出先の天気が分かって助かる』などの声が届き、良く視聴されています。台風や集中豪雨の発生時は、4分割画面表示になり、飯尾川の映像を届けます。「SPR-2000」同様、石井町役場からメールが届くと同時に緊急放送画面に自動で切り替わり、情報カメラの映像と緊急メールのテキスト情報の送出により、111ch・112ch共強制切替となります。解除時は解除メール受信により通常放送に自動で戻る仕組み。このため夜帯などスタッフ不在時も安心」。「インターテックは、小さなことでも即対応し、助けていただけるのがありがたく、そこが強みだと思います。町運営の情報カメラ映像も使用可能となり、さらに河川情報を強化していきます。今後もいろいろと相談させていただき、町の情報強化に努めたい」と語る。

石井CATVの放送イメージ(通常放送)
石井CATVの放送イメージ(通常放送)
石井CATVの放送イメージ(緊急時)
石井CATVの放送イメージ(緊急時)
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