No.218 ポストコロナ考:デジタル勝者になるために

2020年7月号掲載

デジタルに年齢は関係ない

コロナになって、否応なくデジタル世界に住まわされた人類。
自然を楽しんだり、遠方に旅行することができなくなった。友だちとハグすることもままならず、この生活はワクチンができる1年から1年半まで続く。
それを割り切って考えると、これからの1年間をどう過ごすかが見える。
オンライン音楽ライブで熱狂し、Kindleで読書し、VRギャラリーでアート鑑賞を楽しもう。
どうせなら、家に最強のインターネット環境を作り、Kindleを使いこなし、VR Appに挑戦してみるのも悪くない。
音楽ライブは、家がライブ会場となりアーティストと話せる。Kindleは気に入ったセリフをみんなにシェアできる。VRギャラリーはリアルでは近づけないほどの距離で作品をみることができる。
リアルと違ったデジタルだけの楽しみ方が出てくる。
デジタルの素養に年齢は関係ない。好奇心さえあれば、なんでもできる。そして、デジタルを満喫してから、再びアナログな地球に帰還できたとき、その楽しみ方の幅が広がっているに違いない。

デジタルの土地勘

さて、最近こんな人がいる。会社の社長さんから、「どうしたらいいの?」って、問い合わせが増えてる。「DX(デジタルトランスフォーメーション)って、言葉はカッコいいけど、何やればいいのか分からない」実際は試してみるしかないんだけど。
■サラリーマン
・どうやって「Zoom」を使うかいつまでもわからない人
・自宅にWi-Fiがないのにリモートワークしようとする人
・給付金が受け取れないガラケーの人
・なんでもファックスでオーダーしようとする人
■店舗経営者
・いまだにアルコール消毒を人にさせている。(深UV-LEDつけなきゃ)
・体温チェックを人手でやってる。(AI検温入れなきゃ)
・行かなきゃ混雑がわからない店(Googleマップで見れますけど…)

デジタル勝者になるために。#NewNormal時代のマニュアルを作成してあげると喜ばれる。デジタルの土地勘みたいなのが大事になるよね。もし、あなたがさらにポストコロナを生き抜くためには、もしかしたら三密都市を離れて田舎暮らししたらどうだろう。

もはや“都会”は必要ない

ジェイン・ジェイコブズが1961年に書いた「アメリカ大都市の死と生」という本で「“都会”というのは、人類の大発明だった」と記してある。

コロナ以前は、週に150万人もの人々が田舎から都市に集まっていた。これは2カ月でロサンゼルスが出来上がる程のスピードと規模だった。
それがコロナになり、都会に密集する企業群は考えを変える必要が出てきた。
ITが普及している現代では、リモートワークによる働き方改革が進む。都市開発の在り方は根底から崩れるだろう。
人が効率よく働き、友だちやファミリーと過ごす場所として、もはや“都会”は必要ない。
NHKのニュース取材で、ニューヨークで旅行業界のリサーチを行なっている45人の企業が紹介されていた。スキフト社のラファト・アリCEOは、コロナで業績が悪化しビルからの撤退を決めた。「今は顧客と会えなくても連絡を取り合う最新の技術がたくさんある」ので、高額家賃のオフィスが無くても良いと判断。社員同士のコミュニケーションのためにオンライン・ランチやシェアオフィスを借りた交流会を始めた。また、スタッフの30%近くがニューヨークを離れたという。中には、1,400km離れたテキサスに移住し、同じ月35万円の1DKの家賃で広さ4倍の庭付き一戸建てに引っ越した者もいる。
こんなことが普通に起きるのが、ポストコロナと思っていた。
ところが、日本だけは違うようだ。相変わらず満員電車が復活、オフィスに何パーセント人が戻ったかカウントしている。
何度も言うが、いまだコロナの治療法はなく、ワクチンが普及するのに最低でも今から1年から1年半はかかる。なのに、そういう事実をまるで理解していない現実感覚の鈍さは、改善していくべきと思う。


福田 淳 FUKUDA ATSUSHI
ブランド・コンサルタント
http://tabloid-007.com @fukudadesuga

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