No.217 危機の際のリーダーの心得

2020年6月号掲載

逃げる、避ける、伏せるの三原則が大事

危機にあって、リーダーの心得とは、逃げる、避ける、伏せる、である。
というと、あんただけだろっ! と思われるよね。
国のリーダーとか社会的な責任を果たすようなリーダーは別として、わたしのような中小企業のオーナーは、この三原則が大事と思ってる。←すみません。
東日本大震災のときに、ソニー・デジタルエンタテインメントの社長やってたが、揺れの直後35階から一目散に階段で逃げ出して社員の顰蹙をかった。↑すみません。
でも言い訳がましいが、ビルの1階のコンビニで在庫があるだけタオルとホカロン、おにぎりを買い占め、降りてきた社員や近所のお子さんのいるお母さんにすべて配布した。←この三日後くらいから買い占めやめようみたいな動き。わたしは、震災直後の15分後くらいのことだから許して。
その翌日には「SAVE MIND, 100CREATION」というNTTドコモのiモード課金を使った寄付プログラムをおこし、一番乗りで支援を開始できた。
http://sonydes.jp/blog/2011/03/100-save-mind-100-creation.html

私の仕事は人を楽しませること

そして、今回は武漢での新型コロナウイルス発生に際して、すぐにうちのタレントたちと協力し、マスクを寄付した。そして、日本から中国へ難しい寄付が簡単にできるように整えた。1月26日の話である。中国政府が武漢をロックダウンした3日後のことである。(http://spdy.jp/news/s3057/
さらに、2月6日に仕事でニューヨークに行った時は、「アジア人が町でマスクしてたら殴られる」という情報をきき、空港を出たらマスクをはずしていたものだ。その翌月3月17日にロサンゼルス入りした時は、ロックダウン、ステイホーム、ソーシャルディスタンシングを数日で経験し、日本に帰国したら、あまりにも緩くて驚いた。(http://spdy.jp/news/s4080/
しかし、この3カ月間の武漢支援、ニューヨーク、ロサンゼルスでのありえない経験のおかげで、東京から逃げるべきと決め、4月2日には沖縄入りし以降は沖縄で暮らしている。
沖縄のコロナ感染者のいない村の外れから、アーサー・C・クラークのように世界を眺めながら、わたしができることは何かを考えている。
私の仕事は人を楽しませることである。そして、それしかできない。
だから、秋から本格化する5G時代に備えたライブエンターテイメントの一流コンテンツを提供すること。それがスピーディ・ライブ。(http://spdy.jp/news/s4187/
長い蟄居生活で増えた余暇を有効に活用するために、地球に優しい在庫のない出版社をつくった。既存出版社が取り上げないような新しい才能をどんどん紹介し、人類の“知”の増量に少しでも貢献したい。(http://spdy.jp/news/s3519/
やはり、わたしのような人間が最大に強くなるためには、「逃げて」「避けて」「伏せる」ことが大事に思えてならない。弱いから強くなれる。


福田 淳 FUKUDA ATSUSHI
ブランド・コンサルタント
http://tabloid-007.com @fukudadesuga

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